Ubuntu Bionic Beaver で遊ぼう (Beagleboard編)

あなたは
3 2 3 0 8 9 1
人目のお客様です。 (本日322人目、昨日549人) (from 2007-09-30)

6.2.6.Ubuntu Bionic Beaver で遊ぼう (Beagleboard編)
6.2.Beagleboard-xMで遊ぼうのこーな

6.2.6.Ubuntu Bionic Beaver で遊ぼう (Beagleboard編)

この節では、Beagleboard-xM にUbuntu をインストールして遊びます。

(0) はじめに

2018年4月26日にUbuntuの“18.04LTS Ubuntu Bionic Beaverがリリースされました。

これを記念し、beagleboard-xmへのインストール記事を書こうと思います。 ちなみに元ねたは公式Wikiです

(1) 母艦の準備

① Ubuntu Raring以降 が走っている環境を用意してください (筆者はVMware上で用意)

② microSDHCカードアダプタを用意ください
    筆者のものは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください

(2) 母艦での作業(最小環境のインストール)

① 中身が丸ごと消えてもいいmicroSDHCカードを用意し、アダプタに接続

  次の手順で、すべてのパーティションが消されて一から作成されます。最初から消しておくことを推奨

② 母艦Ubuntu起動し、適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください

 (プレビルドされたイメージ取得)
 $ wget https://rcn-ee.com/rootfs/2020-04-09/microsd/bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(チェックサム確認)
 $ sha256sum bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
 15444f3a429fbd9d15223354af378f8edf677643a60b8f0a8f015c8f886f0b24 bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(イメージ展開)
 $ unxz bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(SDへの書込)
 $ sudo dd if=bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img of=/dev/sdb

(3) beagleboard-xm 起動

① 先ほど作成したmicroSDHCカードをbeagleboard-xmにセット

② 母艦とシリアルケーブルをつなぎ、端末エミュレータソフトを起動

③ 電源をつなげばBeagleboard-xMが起動します。
    初期ユーザー名は「 ubuntu 」初期パスワードは「 temppwd 」です。 起動後、パスワード変更ください

④ お好みでDVI-D入力端子CRTとHDMI→DVI-D変換ケーブルでつなぎ、 USBキーボードもつなげば
    画面からもログインし、コマンドが打てます。 ( CUI です )

(4) beagleboard-xm での初期設定

① パッケージのアップデート

  $ sudo apt-get install aptitude
  $ sudo aptitude update
  $ sudo aptitude safe-upgrade 

② timezoneの設定
  以下のコマンドを実行し、'Asia/Tokyo'に設定する

  $ sudo dpkg-reconfigure tzdata

③ フルGUIの環境にするには
  以下のコマンドを実行し、必要なパッケージを追加する

  $ sudo aptitude install lxde lxde-core lxde-icon-theme

  次回起動よりGUIログインが可能になるはず………、なんですがGUIログインするとこまでは行くんですが、その後何もプログラムが立ち上がらず、もう少し調査させてください

(5) GUI画面解像度の変更

GUI画面解像度を修正するには立ち上げ時にカーネルに与える引数を変更する必要があります。

① 立ち上げパーティションは /boot/uboot/ にマウントされていますので移動

  そこにある uEnv.txt を編集してください   8行目が解像度を設定する場所です。

② デフォルトでは画面解像度が1280x720@60Hzで立ち上がりますが CRTによってはこの解像度に対応
  しておらず、CRT表示不可の場合があるようです(読者より投書)
  その場合は、上記 uEnv.txt の8行目を以下のように変えてみてください

 (オリジナル)#dvimode=1280x720MR-16@60
(修正)        dvimode=640x480MR-16@60
 うまくいけば、800x600MR-16@60、1024x768MR-16@60、1280x1024MR-16@60も試してください 

④ 再起動すれば設定が変更されます

⑤ 掲示板にて上記うまくいかなかった場合に、母艦PCの時点で変更する方法も示すべしとの投書を
  いただきました。インストール直後から解像度を正しく設定するには、

Ubuntuの圧縮イメージをダウンロード、展開後に中に入っている setup_sdcard.shの中に書いてある825行目の記述 (VIDEO_TIMING="1280x720MR-16@60") に書いてある解像度を 手持ちのディスプレイの解像度に合わせてから実行ください。

(6) ハイビジョンテレビへの出力

ハイビジョンテレビへ出力するには 上記の解像度調整でuEnv.txtを以下のようにします

 (オリジナル)#dvimode=1280x720MR-16@60
(修正)        dvimode=hd720-24@60

過去のバージョンではうまく写っていたこともあったのですが、筆者のテレビでは左端上端が切れます。

対症療法として以下のようにするとうまく写ったので参考まで

  # cd /sys/devices/platform/omapdss/display0
  #  cat timings
  72000,1280/220/110/40,720/20/5/5    ←デフォではこの値になっているはず
  #  echo "72000,1280/110/235/40,720/5/27/5" > timings    ←強制的に修正 

上記の4つ目の数字の235、8つ目の数字の27 を修正するとマージン調整します

(7) 多少の日本語対応

① 日本語ローケールの設定

  以下のコマンドを実行し、ja_JP.UTF-8 を追加する。

 % sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
 % sudo dpkg-reconfigure locales

② 日本語フォントの設定
    お好みの日本語フォントを入れる。例えば、

  $ sudo aptitude install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho

③ 日本語入力環境 ( ibus とanthy ) を導入します (起動はCTRL-SPACE)

  $ sudo aptitude install ibus-anthy

④ gdm からログインする際に下に言語とキーボードを選ぶメニュー出るので

  言語を日本 に設定してからパスワード入力し、ログインしてください



6.2.7.Debian Buster で遊ぼう (Beagleboard編)
6.2.5.犬小屋(ケース)で遊ぼう(Beagleboard-xM編)

ichmy本家サイト

ガジェットで遊ぼうのこーなー